リトル・ホット・クリーク温泉, カリフォルニア州

太古の地球で、生命はどこから誕生したのでしょう。

従来説では海が有力視され、深海の熱水噴出孔(海底温泉)の周辺に、生命が誕生するのに必要なエネルギーと元素があるとされてきました。

近年、それを覆す新説が提唱されています。

モノ湖

カリフォルニアの塩湖、モノ湖は76万年前に形成された古代湖です。

Mono Lake

Photo by Twinmama – Mono Lake (2012) / CC BY-SA 2.0

その奇妙な景観は、火山活動に伴い湖底から湧出する温泉が、石灰石を形成したものといわれています。

2010年、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、ヒ素を摂取してDNAを生成する新種の細菌をこの湖で採取したと発表、地球外生命の可能性が広がったとして波紋を呼びました。

その後異論が噴出し、NASAの見解は誤りであったというのが通説です(高濃度のヒ素中で生息可能なだけでヒ素を生命維持に使うわけではない)。

いずれにしても、特殊な環境下で生きる生命体が温泉付近にいるのは事実です。

リトル・ホット・クリーク

湖から40分車で南下すると、76万年前の破局噴火で形成された地形、ロングバレー・カルデラへ到着です。

Hot Creek Geological Site

その内部にはいたるところで温泉が自噴し、青い湯をたたえるこちらの公園はその最たる例ですが、危険につき見学のみ可能です。

Source of the Spring

そこから未舗装路をドライブすること15分、源泉地帯があります。

Little Hot Creek1

この近くを流れる小川そのものが湯で、それを対岸に渡ります。

Little Hot Creek2

モルタル製の浴槽に、バルブで供給量を調節できるパイプを通して41℃の源泉が投入されています。

Little Hot Creek Hot Springs2

火山帯の温泉にしては思いの外あっさりした泉質ですが、当日は雪見風呂で最高の湯浴みとなりました。

Little Hot Creek Hot Springs1

生命の起源に関する新説では、地上の温泉で最初の生命が生まれたと考えます。

温泉の周囲の水たまりが干上がったり湿ったりを繰り返すことで、細胞の原型となる膜ができるというのです。

Little Hot Creek Hot Springs3

なるほど深海に生命の材料があったとしても、それが大洋に拡散してしまうのは当然です。

1871年、進化論を提唱したダーウィンは、生命は「小さな温かい水たまり」から生じたと提案しています。

Snow Scene

ダーウィンの直観は最初から正しかったかもしれません。

Little Hot Creek Hot Springs, マンモス・レイクス, カリフォルニア州, アメリカ
評価[3/5]
日帰り入浴
宿泊不可
公式サイトなし

そういえば…

同カルデラ内は野湯の宝庫です。

The Rock Tub

ザ・ロック・タブ, マンモス・レイクス, カリフォルニア州, アメリカ

絶景を眺めながら生命の起源に思いを馳せてみてはいかがでしょう?

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    Ken Springfield