ウトロ温泉 流氷の宿 海に桂田(旧国民宿舎 桂田), 北海道

2005年にユネスコ世界自然遺産に登録された知床では世界遺産ブームが去り、観光客数はその後低調に推移しています。

知床に最も近い温泉の一つ、ウトロ温泉を訪れます。

知床海岸食堂

大箱ホテルの建ち並ぶウトロ市街から国道334号線を知床半島方面へ少し行ったところに、「流氷の宿 海に桂田」があります。

Exterior

素朴な外観の建物に旧来の名称「国民宿舎 桂田」が書かれています。

一方、公式サイトを確認すると「夕映えの宿 国民宿舎 桂田」と書かれています。

…何だかちぐはぐですね。

Outdoor Baths

温泉ファンにとってウトロの温泉と言えば、赤澤温泉として知られる個人宅の温泉が、温泉ファンに受ける風情で垂涎の的です。

「桂田」はその赤澤温泉から源泉を引湯しています。

Bedroom1

国民宿舎という旧名さながらの外観とは打って変わって、内装はリノベーションされています。

バトラーような出で立ちのスタッフの方に案内されたのは洋室。

Bedroom2

昔の宿にありがちな、なんちゃって和洋室ではなく、フローリングの美しい本格的なリノベーションが施されています。

食事処は別棟になっている「知床海岸食堂」です。

Restaurant

母屋よりオホーツク海側に建てられていて、国道に向かってテラス席が設けられています。

テラスでの夕陽を眺めながらの炉端焼きが、セールスポイントになっています。

Dinner1

こんなロケーションでは、何を食べても美味しく感じられてしまいます!

それにしても拭えない計算高い印象、それから宿の名称などから見え隠れする異質な感覚…

Dinner2

気になって調べてみると、有名な経営コンサルタントの指導が入っている模様です。

観光資源としての世界遺産ブームが去り、宿泊業はテコ入れが必要になっているのかと推測してしまいます。

赤澤温泉

Bathrooms

浴場は男女別のものが一つずつ、内風呂と露天風呂のセットになっています。

内風呂はリノベーションされていないようで、個人的にはほっとする小ぢんまりとした造りです。

Indoor Bath1

湧出点の泉温は57℃。

温度調節のためか、浴槽への投入量はかなり絞られているものの源泉かけ流しです。

Indoor Bath2

うっすらと濁りを生じる湯は、光の当たり具合で黄色にも緑色にも見えます。

塩分を多く含むため、湯上り後は保温効果が長時間持続します。

Window

内風呂の窓のすぐ外が、小さな露天風呂です。

外気にさらされて、長湯できるぬるめの温度設定になっています。

Outdoor Bath2

露天風呂といいながら、屋根と垣根に囲まれて開放感はありません。

立ち上がってみると「知床海岸食堂」の裏口で、その向こうに海岸線が辛うじて見えます。

Outdoor Bath1

リノベーション前はオホーツク海を一望できる展望風呂だったようですが、どのみち国道からの目隠しのため垣根を設けざるを得ず、それだったら眺望は新設の食事処に譲る取捨選択があったと思われます。

経営コンサルタントの合理的、打算的な判断は至極真っ当なものだと思います。

温泉ファンの喜ぶ「風情」では、経営が成り立たないのでしょう。

流氷の宿 海に桂田(旧国民宿舎 桂田), ウトロ温泉,  斜里町, 北海道
評価[2/5]
日帰り入浴可 (15:00-21:00)
宿泊可 (Web予約可)
公式サイトあり

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Ken Springfield