ホット・ウェル・デューンズ温泉, アリゾナ州

州間高速道路10号線、アリゾナ州ツーソンとテキサス州エルパソの間の砂漠に、ATV(四輪バギー)の愛好者たちが集うキャンプ場があります。

ここに湧く温泉は、地中深くから太陽光発電で汲み上げられます。

所変われば

私が変な温泉ばかり巡っているからでしょうが、アメリカに住んでみて驚いたのが未舗装路の多さです。

広大な国土の舗装率は、日本の約80%に対して約60%。

日本では一般的でないピックアップトラックがアメリカ合衆国で絶大な人気を誇るのは、道路事情によるところもありそうです。

Signboard

ATV(四輪バギー)がレジャーとして市民権を得ているのも同様の理由かもしれません。

ホット・ウェル・デューンズ・レクリエーション・エリアは、その愛好者たちが集うキャンプ場です。

Entrance

古代湖が干上がってできた東京ドーム170個分の荒野が、ATVのプレイグランドです。

ここには、石油掘削を目論んで作られた温泉井戸があります。

Rules and Regulations

キャンプ場の入場料は車一台当たり3ドル。

金属製の箱にわずかばかりのドル紙幣を投入して、温泉を探します。

Deposit Fee

二つの露天風呂

合衆国内務省管轄のなせるわざか、人里離れた立地にも関わらず綺麗に維持管理されています。

Two Tubs

左手前と右奥に、それぞれフェンスで囲まれた露天風呂があるのが見えます。

用いられている源泉は自噴しておらず、汲み上げによるものです。

Solar Water Pump

大きなソーラーパネルが目印の小屋の中に、揚水用のポンプが入っています。

キャンプの夜に熱い湯に浸かることができたら最高なのですが、その夢はかないません。

Closer Tub1

一切の動力源を太陽光に頼っているため、日が沈めば温泉に入ることはできないのです。

6人ぐらい入れそうな正円形の浴槽は、頑丈に作られています。

Soaking

投入口での泉温は41℃。

入浴中、アリゾナ州の強い日差しを遮るものは一切ありませんので、このぐらいの温度でも十分温かく感じられます。

Stream

加水・消毒なしのかけ流し。

湧出量は十分あり、あふれ出た湯は砂地に吸い込まれていきます。

Farther Tub1

もう一つの露天風呂を見てみましょう。

手すりとベンチの位置関係を除けば、ほとんど違いを見つけることができません。

Farther Tub2

こちらの方が温泉井戸から離れているため、ややぬるめの温度設定になっています。

1928年、石油掘削のため地中500メートル以上掘り進んだところで代わりに温泉が湧出したという記録が残っています。

Water Outlet

そのわりに、泉質は無味無臭でアブラ臭などは一切ありません。

石油掘削としては大ハズレだったと言えます。

From the Tub

100年近く昔の大失敗のおかげで、こうして湯浴みを楽しめているわけですから、何が失敗で何が成功か分かったものではありません。

Hot Well Dunes, サフォード, アリゾナ州, アメリカ
私の好み[2/5]
日帰り入浴
宿泊可 (キャンプ場)
公式サイトあり

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Ken Springfield