
ニューメキシコ州、トゥルース・オア・コンシクエンシーズ温泉郷のバラエティに富む豊かな温浴施設のうち「唯一」日帰り入浴お断りなのが、ファイヤー・ウォーター温泉ロッジです。
その名のとおり、この町で最もアツい湯を堪能することができます。
貸切露天風呂・内風呂
T or Cの温泉情報に関しては、日本一どころか世界一を目指している当ブログですが、ファイヤー・ウォーター温泉ロッジにはこれまで行かずじまいでした。
と言うのも日帰り入浴できないばかりか、週末は原則2泊以上の連泊しか受け付けていません。
今回は日曜チェックイン、月曜早朝の出勤に間に合わせる執念のプランで宿泊にこぎ着けました。
チェックインは14~17時の間。
一切の受け付けは不要で、予約したゲストルームの玄関に挿してある鍵を引き抜くだけです。
少し離れた場所にあるコテージ3棟(全て露天風呂付き)を除けば、客室数は7。
このうち6つが内風呂付き、1つが露天風呂付きです。
それとは別に、先着順で貸し切れる露天風呂と内風呂が一つずつあります。
貸切露天風呂の浴槽は風情に欠ける既製品のジャグジーで、好みではありません。
しかし、蛇口を全開にした時の投入量は凄まじいものがあります。
貸切内風呂は宿泊棟の一角にあります。
近隣のペリカン温泉スパを想起させる原色の廊下の奥に、ひっそりと内風呂があります。
全室温泉付きなので、利用客は少ない様子です。
内風呂はほとんどリノベーションされておらず、1950年代創業の古めかしさを感じさせます。
湯口での泉温は43℃。
この温泉街で供される源泉としては目立って高い温度というわけではありませんが、投入量が抜群に多いのです。
「噴射」と形容していいほどの圧力があります。
泉源から近いことの利点でしょうか、浴槽内で冷める間もなくアツアツの湯を楽しめます。
さて、共同のキッチンを見ていきましょう。
宿にレストランはありませんが、自炊可能な設備が充実しています。
ユーカリプタス・ルーム
泊まる機会もなかなかないので、唯一のスイートルームであるEucalyptus Roomを予約しました。
冷蔵庫、電子レンジ、簡易キッチンのあるダイニングと、ベッドルームに分かれています。
屋内にはシャワーのみ。
ふかふかのバスローブが用意されています。
ダイニング奥の勝手口からパティオへに出ます。
ここに、ユーカリプタス・ルームの目玉となる露天風呂があります。
重厚で美しい浴槽の出現に、しばし陶然となります。
すだれ状の目隠しに囲まれたパティオは決して広くなく、眺望もありません。
浴槽も2人サイズの小ぶりなものですが、工芸品のように卓越した存在感を放っています。
暮れなずむニューメキシコの空の下、飽くことなく湯をかけ流し、明日への活力を充填。
トゥルース・オア・コンシクエンシーズの温浴施設では、足元湧出のインディアン温泉浴場とラ・パロマ温泉スパがお気に入りですが、ファイヤー・ウォーター温泉ロッジのアツ湯と美しい浴槽には、それらに勝るとも劣らない魅力があります。
Fire Water Lodge, トゥルース・オア・コンシクエンシーズ, ニューメキシコ州, アメリカ | |
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私の好み | [4/5] |
日帰り入浴 | 不可 |
宿泊 | 可 (Web予約可) |
公式サイト | あり |