さくらんぼ東根温泉 うなぎ料理 大二舘

「さくらんぼ」とか「うなぎ」とか旨そうなタイトルの当記事に、食べ物は一切出てきませんのであしからず。

目立たないながら湯のインパクトは抜群の東根温泉で、日帰り入浴しました。

さくらんぼの湯

東根温泉は、山形新幹線の新駅開業と合わせて特産品にちなみ、さくらんぼ東根温泉の呼称を用いるなど観光客誘致に力を入れていますが、どちらかといえば地味な存在です。

1910年に農業用の井戸の掘削に際に湧出した東根温泉では、その比較的浅い歴史のためか、住宅街に紛れるように温浴施設が点在しています。

Exterior

今回は大二舘(だいにかん)での立ち寄り湯です。

現在は温泉旅館というより、うなぎ料理店としての営業が主体のように見えます。

Corridor

500円の入浴料金を支払い、女将さんにご丁寧に先導いただき、浴室まで進みます。

浴室は男女別にそれぞれ一つ、時間交代制で供用されています。

Men's and Women's Bath

訪問時は左手の「月待の湯」が男湯。

もう一つの浴室の方が良かったなぁと思っていると、心を見透かすように「女湯の方が広いので見ていらしてください」の一言。

Sakuranbo No Yu 1

内心面食らいながら、女湯の「さくらんぼの湯」を見学させてもらいました。

二つの円形の浴槽から伸びる二筋のタイルの曲線がさくらんぼを表しており、風流かつ奇をてらわない秀逸なデザインといえます。

Sakuranbo No Yu 3

白い湯の花がこびり付いた湯口から、壁際の大浴槽と手前側の中浴槽に、等量ずつ源泉が投入されています。

Sakuranbo No Yu 2

見た目はモール泉のような琥珀色の湯は、アブラ臭、硫化水素臭、そしてモール臭の絡み合う複雑な臭気を発しています。

Faucet

カランもこのとおり黒く硫化しており、含有成分の豊富さを物語っています。

Sakuranbo No Yu 4

湧出点の泉温64℃の源泉が加水なく放流され、浴槽内の温度も熱め。

そのため、縁側に出て美しい庭園を見ながら涼むことができるのはうれしい配慮です。

Notes

ちなみに『浴場から見える、アパート・民家は、すべて無人ですので、安心してご入浴ください』という奇妙な注意書きのとおり、全裸で外に出ても構いません。

深刻化する「空き家」問題に、こんな所で出くわすわけです。

Deposit 1

浴槽内には白い湯の花がふわふわと舞っています。

3cm四方ぐらいあり、このサイズまで成長するケースはまれです。

月待の湯

Tsukimachi No Yu 1

男湯へ移ります。

比較的小さな浴室には、長方形の浴槽が一つ。

Tsukimachi No Yu 2

縁側は設置されていません。

窓を全開にして、やや荒れた庭園の向こうに日本の「空き家」問題を見通すことができます。

Tsukimachi No Yu 6

一見何の変哲もない浴槽ですが、木枕の部分の角度に工夫が凝らされています。

Tsukimachi No Yu 3

これが「月待の湯」と命名された所以で、寝湯をしながら月を待ってくださいというわけです。

Tsukimachi No Yu 5

相変わらず析出物が凄まじいため、頼りない構造の排水口は完全に詰まってしまっています。

Tsukimachi No Yu 4

このため湯のオーバーフローは浴槽の縁からのみとなり、更に多くの湯の花が浴槽内に滞留する原因になっています。

Deposit 2

つるつるスベスベの湯には、大ぶりの白い湯の花に加えて、小さな黒い湯の花の浮遊も確認できます。

東根温泉ならではの複雑で個性あふれる源泉が、新鮮な状態で提供されていました。

うなぎ料理 大二舘, さくらんぼ東根温泉, 東根市, 山形県
評価[4/5]
日帰り入浴可 (時間不定)
宿泊
公式サイトなし

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Ken Springfield