【消えた人々】トリンブル・ホットスプリングス

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人類の進歩とはどういうことを指しているのでしょうか?

科学技術の発達とともに生活は便利になりましたが、それが進歩でしょうか。

かつて、コロラド州南西部の温泉付近に住んでいた先住民は、14世紀に「消えた」とされていました。

彼らは、進歩の一つの可能性を示しているのかもしれません…

メサ・ヴェルデ国立公園

アメリカ・インディアンの祖先のうちアナサジ族は最も巨大な建造物を残し、その住居は世界遺産に登録されています。

Cliff Palace, Mesa Verde

Photo by Tjflex2 – Cliff Palace, Mesa Verde (2016) / CC BY-NC-ND 2.0

断崖をくりぬいて作られた地上3~4階建ての集合住宅は14世紀に突然放棄され、その理由は解明されていません。

歴史ある温泉

国立公園のビジターセンターから車で1時間走った所にあるのが、こちらの温浴施設。

Entrance

付近に自噴する温泉はインディアンには知られていましたが、白人入植者のフランク・トリンブルが傷の治癒に効能を見出し、1882年に温泉宿を開業。

その後、度重なる火災で長らく放置されていた期間はあるものの、マリリン・モンローの宿泊記録があるほど有名な温泉です。

Pool

美しい敷地内には大きなプールがありますが、使用されているのは水道水を温泉の熱で温めたものです。

このプールの奥に、かけ流しの浴槽があります!

Hot Tubs

浴槽は2つに分割され、手前には51℃の源泉が注がれて43℃程度に保たれています。

それが奥の浴槽に移る頃には、39℃程度のぬる湯となります。

弱い金気臭を伴う源泉は、湯口付近では炭酸を含んでいることが分かります。

Bubbles

さて、この地域から消え失せたアナサジ族は、今日ではアメリカ・インディアン(ホピ族など)の源流をなしていると推測されています。

厳しい干ばつにより社会を維持できなくなったとき、種の保存のために文化的な生活を捨て、自然に帰ったとされているのです。

増え続ける人類を地球が許容できなくなったとき、一度手に入れた便利な生活を手放すことも、進歩の一つの形なのかもしれません。

まとめ

😆 ここがいいね!

炭酸を含む特徴的な泉質

😥 ここがあと一歩

浴槽が大き過ぎ湯の劣化を感じる

Trimble Hot Springs, デュランゴ, コロラド州, USA
評価
日帰り入浴 YES
宿泊 YES
公式サイト YES

そういえば…

トリンブル・ホットスプリングスからユーレイへ向かうハイウェイ沿いに、鮮やかな色をした丘があります。

Pinkerton Hot Springs

ピンカートン・ホットスプリングス, デュランゴ, コロラド州, USA

温泉の析出物でできた丘の頂上から、炭酸を含む極上のにごり湯が自噴しています。

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