シカモア天然温泉リゾート&スパ, カリフォルニア州

カリフォルニア州のシカモア温泉は、在米日本人に最もよく知られている温泉の一つです。

この温泉宿は、日本人が故郷の温泉を夢見るのに十分な魅力を備えています。


アビラ・ビーチ

ロサンゼルスから太平洋岸を北西へドライブすること3時間。

カリフォルニア・ワインの産地であるサン・ルイス・オビスポ郡は、ブドウ畑の広がる田園地帯です。

Avila Beach

Photo by Florent Lamoureux – Avila Beach (2017) / CC BY-NC-ND 2.0

アビラ・ビーチはそののどかな風景の中で、ひときわ美しい海岸です。

そこから車でわずか3分の山中に位置する好立地に、一軒の温泉宿があります。

間違えなきよう

シカモア温泉はこの地域で石油掘削中に掘り当てられた湯を提供する、洗練された雰囲気のホテルです。

Hotel Lobby

宿泊料金が割高だからといって、日帰り入浴を試す意味はないと思われます。

日帰り用の貸切露天風呂が、森の中に多数設けられていて雰囲気はよいのですが、塩素消毒の臭いが強烈です。

The Hillside Hot Tub

残念ながらこれはアメリカでは仕方のないことで、不特定多数の人間が入る浴槽は法規制上、プールと全く同じ扱いとなり、消毒が義務付けられているのです。

一方、宿泊者は客室に付属する露天風呂で源泉かけ流しの湯を楽しむことができますが、その予約時に間違えてはいけません。

この温泉の発する臭気はアメリカの一般的な富裕層には好まれず、グレードの高い部屋ほど源泉が加水されて魅力を失う逆転現象になっているのです。

Spa Suite-Queen "mythical"

Adventure、Harmony、Mythicalという三つのやや古めかしい宿泊棟のみが源泉かけ流しで、今回はMythicalに宿泊しました。

ベッドルーム奥のテラスは山の斜面に接しており、ここに浴槽が設置されています。

Bedroom

FRP製のジャグジー風呂には風情のかけらもありませんが、湯口から飛び出す温泉は本物。

典型的な硫化水素臭に加えて個性的なアブラ臭を伴い、良質な日本の温泉を想起させます。

Mineral Tub

湯口で約47℃の湯は黄味がかっていますが、一晩寝かせることで酸化が進み美しく白濁します。

その状態では冷え切っているものの、新湯を追加投入することで、朝風呂では温泉情緒あふれるにごり湯を楽しむこともできます。

Milky-white

一つ残念なのが、騒音に気を遣う必要があって7時から23時の間しか温泉に入ることはできません。

貯め湯にして静かに入っていればバレませんが、貸切風呂付きの部屋に泊まるなら心行くまで温泉を堪能したいものです。

Faucet

60年代の名曲、The Mamas & The PapasのCalifornia Dreamin’(邦題:夢のカリフォルニア)は、薄暗く寒いニューヨークで、明るく暖かいカリフォルニアを夢見る歌。

そんなカリフォルニアで更に温かな日本の温泉を夢見るとしたら、シカモア温泉での入浴は十分に魅力的といえるでしょう。

Sycamore Mineral Springs Resort & Spa, サン・ルイス・オビスポ, カリフォルニア州, USA
評価[5/5]
日帰り入浴
宿泊
公式サイトあり

カリフォルニア州の温泉


アメリカの温泉

コメント

  1. ムクさん
    “Youth is not a time of life; it is a state of mind” Samuel Ullman

  2. ムクさん より:

    夢のカリフォルニア
    60年代青春を思い出します。
    いい曲です。

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