【古びていくもの】小森温泉

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

真新しい、ピカピカのものが素晴らしいのでしょうか?

温泉は長い年月にわたって湧き続けるので、それを提供する施設は古くなっていることが多くあります。

古びていくものには、独特の趣があるのです…

ハードルの高い温泉

1732年、岡山藩が領内唯一の湯治場として、大工事の末に設営した小森温泉。

わずか数年のうちに泉温が低下し寂れてしまったようですが、この地域の温泉はこのように藩主によって整備された場所が多いようです。

Appearance

小森温泉には昔ながらの旅館が1軒と、「ラーバニスト小森の里」という真新しい宿泊施設があります。

今回は、1954年創業の旅館の温泉を日帰りで利用してみましょう。

この旅館は商売っ気がないのか不定休が非常に多く、3度目の訪問でようやく入浴できたハードルの高い温泉です。

Entrance

無人の玄関をくぐると、時の流れが止まっています。

洗練されているとは決していえない置物の数々が無造作に置かれ、日に焼けた緑色の敷物が無言で浴室までの道のりを示します。

ギシギシと激しい音を立て踏み抜きそうな廊下の脇には、もはや理解できないガラクタのようなものまで陳列されており、このまま進んでよいものか、ますますハードルが高くなってきます。

Corridor

ホコリをかぶったガラスケースの中で色あせていく玩具を見ていると、何やら奇妙な感覚になってきました…

古い建物を丁寧に手をかけて維持しているような旅館は無論素晴らしいものですが、小森温泉のように時代に取り残されている感覚も、これはこれで趣があるような気がしてきました。

タマゴ臭あふれる加温湯

思いがけず廊下で遭遇した女将さんに入浴料600円を払い、いざ温泉へ。

浴室は男女別の大きな内湯が1つずつ。

Indoor Bath (Up)

源泉の温度は29℃で、これが加温されて熱い状態で左側の浴槽に供給されます。

右側の浴槽に湯が移る頃にはやや冷めていますが、それでもやはり熱め。

窓は極めて小さなものが床面に近いところにあるのみで、換気が足りない印象。

そのためか脱衣所はカビ臭いのが難点です。

Indoor Bath (Down)

しかし、硫化水素臭がハッキリと感じられる泉質は良好で、この時間の止まった空間がいつまで維持されるのか分かりませんが、大切にしたいものです。

まとめ

😆 ここがいいね!

明確なタマゴ臭

😥 ここがあと一歩

浴室が閉鎖的なので、なおさら未加温の浴槽がほしい

小森温泉, 吉備中央町, 岡山県, 日本
評価
日帰り入浴 YES
宿泊 YES
公式サイト YES

そういえば…

古びていくままの温浴施設を見つけたら、訪れてみてください。

Nakanoyu Ryokan

中の湯旅館, 横向温泉, 福島県, 日本

優れた温泉の存在が、その場所を永らえてきたことが分かるはずです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログランキングに参加しています

コメントを残す