【横山大観の見た海】五浦観光ホテル 別館大観荘

大規模なホテルの温泉は、期待できないのでしょうか?

確かにその傾向はあり、小ぢんまりとした民宿の温泉の方が湯使いがいいことが多いのですが、例外もあります。

茨城県・五浦は近代日本美術のメッカであり、その美しい景観でも有名です。

そんな観光地の大規模ホテルに、特徴的なアブラ臭のする温泉が湧くのです…


記事中で使用している横山大観の絵画は、2009年に没後50年が経過しパブリックドメインとなり、著作権が消滅しています

近代日本美術のメッカ

急激な西欧化の進む明治期に、日本の伝統美術の価値を認めその保護・発展に多大な功績を残した岡倉天心

彼が本拠地としたのが茨城県・五浦です。

Yokoyama, Taikan

彼の弟子である横山大観もまた、当地で創作活動を展開し、作品「五浦の月」に当時の風景が見られます。

絵画中の六角堂(設計:岡倉天心)は、東日本大震災で甚大な津波被害を受けて消失しましたが、その後再建され、往時のにぎわいを取り戻しつつあります。

大規模ホテル

その六角堂の真横に、大きなホテルが建っています。

Appearance

やや古めかしい外観ながら、きれいに維持されています。

通常、このようなホテルの温泉は、循環・消毒・加水などで源泉の良さを損ねているケースが多いため、温泉マニアであれば本能的に敬遠するところです。

Lobby

ロビーもこの通り、時代を感じさせます。

日帰り入浴は1,000円。

絶景に負けない特徴的な泉質

震災被害からの復興に合わせてリニューアルされた浴場は、内風呂・露天風呂ともに開放感あふれる秀逸な造りです。

Indoor Bath

この地域では珍しく源泉の温度が71℃もあり、それをかけ流しで使用しています。

素晴らしいのは、その匂い!

非常に複雑で個性的なアブラ(鉱物油)臭を、こんな絶景を目の前にしながら楽しめるとは思いませんでした。

塩分を多量に含み、こってりとした浴感があり大変温まります。

Open-air Bath

この海を、近代日本美術の巨匠たちはどんな想いで眺めたのでしょうか?

美しい日本の海岸線の向こうに、西欧の存在を感じていたのではないでしょうか。

まとめ

😆 ここがいいね!

特徴的なアブラ臭

😥 ここがあと一歩

浴槽に浸かった状態では絶景を望めない

五浦観光ホテル 別館大観荘, 北茨城市, 茨城県, 日本
評価
日帰り入浴 YES
宿泊 YES
公式サイト YES

そういえば…

アブラ臭といえば、こちらを思い出します。

Ryounkaku

凌雲閣, 松之山温泉. 新潟県, 日本

同じ系統の匂いながら、松之山温泉の臭いは強烈で、コールタール臭と表現するのが適切かもしれません。

コメント

  1. 重井亨 より:

    中々参考になりました。

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