ホットスプリングス州立公園温泉, ワイオミング州

間欠泉が世界的に有名なイエローストーン国立公園に、残念ながら入浴施設はありません。

しかし、そこから少し離れた場所に、ワイオミング州の運営する無料の公衆浴場があります。


ホットスプリングス州立公園

アメリカで最も人気のある国立公園、イエローストーン国立公園のイースト・エントランスから2時間半のドライブで、サーモポリスという小さな町にたどり着きます。

その街はずれにあるのが、ホットスプリングス州立公園です。

Tepee Fountain

公園内で最初に目に付くのは、温泉の大きな析出物でしょう。

ティピー・ファウンテンと呼ばれるこの噴水は、温泉を各施設に配湯するパイプから蒸気を逃がすために1909年に建設され、今日でも石灰華(トラバーチン)によって成長し続けています。

公園の目玉は、レインボー・テラスと呼ばれる更に巨大な析出物です。

Trip to Thermopolis

Photo by Charles Willgren – Charles Willgren (2009) / CC BY 2.0

温泉がビッグホーン川に流れ落ちる崖の部分が、広い範囲にわたって温泉成分でコーティングされています。

その背後に、この光景を作り出した源泉地があります。

The Big Spring

激アツ(57℃)の湯をたたえる源泉池は、新しい湯がとめどなく地中からあふれ、透明度が高く神秘的ですらあります。

公園内に三つ存在する日帰り入浴施設と二つの温泉ホテルの湯はこの池から引湯しており、使い切れない分が川に流れ落ちているのです。

奇妙なルール

レインボー・テラスの上の遊歩道を散策していていると、下方にターコイズブルーのプールが見えます。

Bathhouse and Pool

カフェのようにも見えるおしゃれな建物がワイオミング州の運営する公衆浴場で、入浴料は何と無料。

番台の紙に氏名と入館時間を書き込みながら、説明を受けます。

Exterior

それによれば、20分以内に退場しなければならないこと、一度退場すれば2時間は再入場できないこと、を守る必要があります。

混雑防止のためのルールと思われます。

男女別の更衣室は、無料とは思えないほどきれいに整備されています。

しかし、水着を着たり脱いだりしないといけないのに、20分の時間制限は短すぎるでしょう。

Indoor Pool

内風呂は採光が良く、うっすらとにごった湯には硫化水素臭があり、不快な消毒臭はありません。

建物の裏手に回ると、屋根の下に露天風呂が広がっています。

源泉池、内風呂、露天風呂の順ににごりが強くなっており、酸化などによる成分変化がその順で進んでいることが見て取れます。

露天風呂の温度は40℃程度で、含有成分の濃さもあってよく温まります。

Outdoor Pool

そうこうしているうちに、制限時間いっぱい。

入浴時間の奇妙なルールのために、後ろ髪を引かれる思いで退場しました。

入浴料を払ってでもゆったり過ごしたいのですが、そういうわけにはいきません。

Hot Springs State Park Bath House, サーモポリス, ワイオミング州, USA
評価[3/5]
日帰り入浴可 (8:00 – 17:30)
宿泊不可
公式サイトなし

そういえば…

サーモポリスから1時間半のドライブで、ウィンド・リバー・インディアン居留地にたどり着きますす。

2008年に廃業した温泉が、ここにあります。

Chief Washakie Plunge Hot Springs

チーフ・ワシャキー・プランジ温泉, フォート・ワシャキー, ワイオミング州, USA

廃虚と化した温浴施設の隣に、直径約45mの巨大な源泉池が、今も煮えたぎっています。

泉温44℃、強い硫化水素臭を放ち、入浴環境さえ整えば、極上の温泉であることは間違いないでしょう。

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Ken Springfield