ホーボー温泉プール, ワイオミング州

寄付をしたことはありますか?

毎年、アメリカ合衆国の個人による寄付総額は、日本の100倍以上に上るといいます。

税制の違いが理由の一つですが、文化の違いも影響しているようです。


完全無料、清潔な温泉

ワイオミング州南部、コロラドとの州境に近い町、サラトガには温泉が湧きます。

Full View

年中無休、24時間営業の町営の温泉は、無料で開放されています。

運営費が寄付で賄われているというその温泉は、男女別の清潔な更衣室とシャワー、トイレを完備しています。

更衣室の建物から見下ろすと、大きなプールの手前に、岩造りの露天風呂のような構造があります。

The Hobo Pool

実は、その両方とも底から源泉が湧き出している、足元湧出の温泉なのです。

大きなプールには、気泡を伴って硫化水素臭の漂う42℃の湯が満たされています。

岩で囲まれた部分には源泉が集中しているために48℃もの高温で、一瞬たりとも入浴できません。

それでも透明度の高い湯は、見ているだけで心が洗われるようです。

Hottest

足元湧出のプールは一般的なアメリカ人にはやや熱すぎるようです。

そのため別の浴槽にはパイプを通じて投入量が調整された湯が供給され、38℃程度のため長湯できます。

The Not So Hot Pool

のぼせてしまったら、湯が川に排出されている場所が露天風呂のようになっているので、そこで涼むこともできます。

これほど多様な温泉を無料で利用できるなんて、ちょっと納得できません。

North Platte River

寄付をしましょう

アメリカ人にとって、寄付は特別なものではありません。

税制の観点では、訳の分からないものに納税するくらいなら、身近な団体に寄付をして所得税控除に充てた方が、結果的に積極的な寄付につながり所得の再分配が進むという考え方があります。

しかしそれでは、多くのアメリカ人がホームレスに日常的にお金を渡しているのを説明できません。

心の狭い私は、道端でぼーっとしている暇があるなら働けよ、などと思ってしまうのですが、彼らの発想は異なります。

与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。(ルカによる福音書6章38節)

 

キリスト教の精神が心に深く根付いているのでしょう。

Donations

素晴らしい温泉を、ありがとう。

寄付の精神が私にも芽生えてきたので、募金箱に数ドルを投入しました。

温泉の名称であるホーボー(Hobo)とは、1930年代の世界恐慌下のアメリカを舞台に、職を求めて鉄道の無賃乗車で放浪した浮浪者を意味します。

苦悩の中を生き抜いた彼らに、救いの手を差し伸べた者もいたことでしょう。

Hobo Hot Pool, サラトガ, ワイオミング州, USA
評価[5/5]
日帰り入浴
宿泊不可
公式サイトあり

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Ken Springfield