デイズイン・サーモポリス温泉, ワイオミング州

アメリカのホテル業界はあらゆる価格帯でチェーン化が進んでいます。

低価格帯のブランドは、設備とサービスは最低限であっても、一定レベルの安全を確保したい旅人に重宝されています。

デイズインもそんなホテルチェーンの一つですが、こちらのデイズインは異彩を放っています。


こだわりのモーテル

ワイオミング州のホットスプリングス州立公園の敷地内には、2つの宿泊施設があります。

そのうちの一つがデイズイン。

Exterior

アメリカ各州を車で走れば飽き飽きするほど、どの町でも見られるホテルチェーンの一つです。

低価格帯に属するいわゆるモーテル(自動車旅行者のための木賃宿)ですので、滞在を楽しむなんてもってほか、安全をお金で買うためだけの場所なのが通例です。

Bedroom

ところが、こちらのデイズインは一味も二味も違います。

かつてはホリデイイン(低~中価格帯のホテルチェーン)だった建物を流用し、レストラン併設、外観もなかなかスタイリッシュです(ただし客室は老朽化が目立ちます)。

そして驚くべきことに、源泉かけ流しの露天風呂が併設されているのです。

Courtyard

コの字状になった二階建ての建物の中庭部分。

右手がプール、左手が温泉エリアでどちらも水着着用必須です。

温泉浴槽は一段高い場所に設けられており、宿泊者だけが入場できるように簡易的な柵で囲まれています。

Entrance

ホテルの位置する公園には、徒歩圏内に入浴料無料の、ホットスプリングス州立公園公衆浴場があります。

それと同じ源泉の湯がパイプで配湯されているというわけです。

そう考えると、別にホテルに温泉が付いていなくてもいいんじゃない?なんて思うかも知れませんが、そんなことは決してありません。

想定外?

湯使いが極めて優秀なのです。

Two Tubs

8人ぐらいは入れそうな細長い浴槽にターコイズブルーの美しい湯が満たされており、塩素消毒などはありません。

露天風呂から見える景色は、ビッグホーン川。

川面までは若干距離がありますが、間に何も存在しないので見晴らし良好です。

Water surface

浴槽は大小二つに分割されています。

自然冷却を意図して小浴槽に源泉が注がれ、それが間仕切りの下のすき間を通って大浴槽に移り、その頃には長湯できる温度になっています。

Hotter Tub

こうして眺めると小浴槽の湯は黄味がかっており、わずかな時間空気に触れただけで温泉の外見がいかに変化するかを物語っています。

湧出点の温度は57℃の激アツ

公園内で源泉から最も遠い入浴施設であるデイズインの湯は、配管を通してホテルまで届く間に、ある程度冷却されるのでしょうが、湯口にも工夫があります。

Water Outlet

それがこの、少量ずつ投入することで効率的に冷却する機構です。

そんな湯使いの工夫もあるにせよ、ぬる湯が一般的なアメリカでは小浴槽の温度はかなり熱め。

サイズからして、小浴槽での入浴は想定していないようにも思えますが、日本人にとっては江戸っ子向けの風呂といったところ。

歯をくいしばりながら全身を浸すと、シャキッとする感じがたまりません。

恍惚としながら目を開くと、サムライかニンジャに出くわしたかのような驚きの表情の客が、「こいつはなんでそこに入ってるんだ?」と見つめていました。

デイズ・イン・サーモポリス, サーモポリス, ワイオミング州, USA
評価[4/5]
日帰り入浴不可
宿泊可 (Web予約可)
公式サイトあり

そういえば…

デイズインの隣も有名なホテルチェーンの一つですが、温泉が配湯されています。

Best Western Plus Plaza Hotel

ベストウェスタン・プラス・プラザ・ホテル, サーモポリス, ワイオミング州, USA

こちらの方が少しだけ格上のように見えますが、お湯は果たしてどうでしょうか?

中庭の奥にある浴槽は一つのみで開放感に乏しく、温泉目的では物足りなく見えます。

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Ken Springfield