【アニミズム】バックアイ・ホットスプリングス

なぜ多くの日本人が温泉をありがたがるのでしょうか?

野湯ながらサウナも楽しめる、とあるアメリカの温泉にて、日本人の宗教観からその理由を考えます。

まとめ

ヨセミテ国立公園

サンフランシスコからわずか3時間のドライブでアメリカらしい大自然を満喫できるため、全米で最も人気のある国立公園、ヨセミテ。

Yosemite Falls, Yosemite National Park (#14)

Photo by Christopher Chan – Yosemite Falls, Yosemite National Park (#14) (2009) / CC BY-NC-ND 2.0

その中でヨセミテ滝は北米で最も落差の大きい滝(739m)として知られます。

日本人は「マイナスイオン」という言葉に弱く、滝の周りにはそれがたっぷりあって健康に良いといわれます。

ところが、マイナスイオンを発する家電製品などが人気を博しているのは、日本特有の現象なのです。

上の湯

ヨセミテ国立公園から更に1時間半ほど車で走ると、そこは温泉地帯。

トラバーチン・ホットスプリングスにほど近い山中に湧くのが、バックアイ・ホットスプリングスです。

Upper Pools

渓谷を眼下に望む斜面に、露天風呂が2つ作られています。

源泉は水たまりに直接湧出して、温泉成分が泥状に沈殿して灰色に見えます。

この「上の湯」も悪くないのですが、湧出量が少なく清潔感に欠けます。

下の湯

別の場所では、源泉がたまることなく噴出しており、斜面を流れ落ちた温水が川面のそばの露天風呂に注がれます。

Lower Pools

この「下の湯」は、温泉成分が凝固してできた巨大な石灰華ドームの脇に、細長く位置します。

湧出点では60℃ほどの激アツの源泉も、斜面を下るうちに40℃ほどの適温に冷まされます。

Riverside

川の水で加水されるのではなく自然冷却であり、様々な条件が奇跡的に重なり源泉かけ流しを実現しているのです。

ドームは川の方へせり出しており、その下は洞窟のようになっています。

Cave

穴に入ってみると、そこには温泉が霧状に充満してサウナのような空間が。

蒸し風呂を備えた野湯は、かなり珍しいといえます。

From the Cave

さて、私を含む日本人が温泉をありがたがるのと、滝や森林で発生するといわれるマイナスイオンが日本で人気なのは、根が同じように思います。

それは、八百万(やおよろず)の神という言葉に表されるように、自然のもの全てに神が宿っていると考えるアニミズムの宗教観が、私たちの心の奥底に脈々と息づいているからではないでしょうか。

まとめ

ここがいいね!

サウナも楽しめる野湯

ここがあと一歩

なし

Buckeye Hot Springs, ブリッジポート, カリフォルニア州, USA
評価[5/5]
日帰り入浴YES
宿泊NO
公式サイトNO

カリフォルニア州の温泉


アメリカの温泉

コメントを残す