ベイカー温泉, ユタ州

人気の高いものが優れているのでしょうか?

自分の価値観を信じて進む道は、時に孤独です。

日本人として恐らく初紹介となる辺境の温泉で、生き方を模索します。


ボンネビル・ソルト・フラッツ

「インスタ映え」に命を懸ける日本人観光客に、今や大人気となったボリビアのウユニ塩湖。

しかし、高山病のリスクを冒しながら、地球の裏側まで大挙して訪れるほどのものでしょうか。

Walking in the water at the Bonneville Salt Flats - Utah

Photo by m01229 – Bonneville Salt Flats – Utah (2016) / CC BY-SA 2.0

ユタ州の古代湖、ボンネビル湖が干上がってできた塩湖で、ウユニに似た鏡張りの光景が見られます。

ソルトレイクシティーから車で2時間弱というアクセスの良さのため、大手旅行代理店がウユニに続けとばかりにツアーを催行していますが、まだあまり知られていません。

それにしてもフォトジェニックな(写真映えする)スポットへの人気集中が顕著です。

人々がそれだけ承認欲求に飢えているということです。

立体交差

ボンネビル・ソルト・フラッツから3時間のドライブで 、Fumarole Butte という火山に到着。

地質学的には新しい盾状火山で、かつては先ほどのボルネビル湖の湖底だったというので驚きです。

Upper Stream

60℃の激アツの源泉が荒野にあふれ、地表が析出物で変色しています。

この湯が、コンクリート製の構造物に向かって流れていきます。

Inflow

辺りは広場になっておりその気になればキャンプも可能ですが、誰も管理していません。

湯は三つの浴槽の両脇を流れながら、一部は内側に入り込みます。

Overview

ここで大きな役割を果たしているのが、温泉成分で茶色に染まった布。

私は先客の忘れ物だと思って取り除いてしまいましたが、これが失敗。

投入量を調節するのにこれほど合理的な機構はなく、地元民によれば15秒も全開で源泉を投入すれば、適温まで冷却するのに20分かかるといいます。

The Hottest Tub

身体がジンジンするほど高温の湯は、金気臭を伴うにごり湯。

実は、浴槽の中で別の湧き水と混ざることで、入浴可能な温度になっているのです。

Cold Water

PVC製のパイプが熱い湯の流れる溝の中を立体交差して、冷たい清水が流入しています。

この仕組みを誰が考案、設置し、維持しているのかはよく分かりません。

誰に知られるでもなく、対価を得られるでもなく、ただ良い入浴だけを願って設けられた機構を眺めて、私は思いました。

サウイウモノニ

ワタシハ

ナリタイ

Baker Hot Springs, デルタ, ユタ州, USA
評価[5/5]
日帰り入浴
宿泊不可
公式サイトなし

コメントを残す


Ken Springfield